「ナニっ!? このワイン、美味しい!」と言われるに決まっている1本の話

オーストリアでは珍しい石灰質のニーダーエスタライヒ州のトライゼン川流域に広がるトライゼンタール(丘陵の中腹にある東向きの畑)

「グリューナー・ヴェルトリーナー」と言われて、それが何を意味する単語かおわかりだろうか? ワイン好き以外の認知率はかなり低いかもしれない……、おっと、知らなくても大丈夫。まずはちょっと説明しますね。
「グリューナー・ヴェルトリーナー」(以下G.V)は白ワイン用のブドウ品種の名前。オーストリア(オーストラリアではない、Noカンガルーの方ね)の固有品種で、オーストリアにおけるワインブドウ畑の栽培面積のうち、このG.Vが3割を占めていると言われている。オーストリアでは最も広く、かつ多く栽培されているこの品種は、自国で愛されるあまりこの品種を使ったワインの90%はオーストリア国内、ドイツ語圏内で消費されてしまい、輸出されるのは残りのたった10%。これでは一般ユーザーの認知が遠くなるのも当たり前。そのためか、日本ではどちらかというと玄人の方々に好まれていた側面もあった。

Previous
Previous

THE WINE KINGDOM|ONE WINE - TWO MEN の “ニューチャプター” BYFumiko AOKI

Next
Next

Lenz Moser brings the best wines in the world to BOS FOOD!